近年ＣＡＤ／ＣＡＭが普及してきまして、
中でも、ＣＥＲＥＣシステムはかなりの数が
歯科医院に置かれる様になってきています。

そんな中で、歯科医師の方々の中に、
ＣＥＲＥＣシステムに対してネガティブな
発言をされる方々がおられます。

そのネガティブな発言の一例としては、
「ＣＥＲＥＣシステムは適合が悪い」
と言ったものです。

しかしながら、
こう言ったＣＥＲＥＣシステムに対する
ネガティブな発言・イメージには
誤解があります。

まず、大前提として、
ＣＥＲＥＣシステムで製作された
補綴物の精度は臨床の中で合格とされる
基準を十分に満たしています。

さらに言えば、ＣＥＲＥＣシステムは
機械です。使い方次第で適合精度に
差が出ますから
どれだけＣＥＲＥＣシステムの特性を
理解しているか、どう操作や処置をするかで
結果は違ってきます。

つまり、

ＣＥＲＥＣシステムに対する
ネガティブな意見は、
その特性の理解のなさに
起因するのだと思います。

それともう一つ、ネガティブな発言の中に、
「熟練の歯科技工士が
　作った補綴物の精度には、敵わない」
と言われることがありますが、
たしかに、歯科技工士の作った
補綴物の精度は、素晴らしいですが、
ここにも誤解（盲点）があります。

それは、ＣＥＲＥＣシステムで製作した後
歯科技工士が手を加えれば、
歯科技工士が一から作った
補綴物に比べヒューマンエラーが少なくなり
より良い補綴物ができます。

そもそも、
ＣＥＲＥＣシステムで作った補綴物に、
歯科技工士が手を加える事を想定していない
歯科医師の方々も多いかと思います。

ちなみに、どんな歯科技工士が作っても
ヒューマンエラー（品質のばらつき）は、
できます。

当然、当医院では、
ＣＥＲＥＣシステムで作られた補綴物を
専属の歯科技工士がさらに手を加えて、
一から手作業で作った補綴物と
同等の精度になっています。

いろいろ書きましたが、
ＣＥＲＥＣシステムはあくまで道具で
それをどう使うかで結果は変わってきます。

「バカとハサミは使いよう」って
言いますからね。

最後に念を押して言っておきます。

当医院では、
ＣＥＲＥＣシステムと歯科技工士との
合わせ技で補綴物の精度を上げ、
歯ブラシが当たり易い形状や、
補綴物が壊れない形状になる様に
製作しています。